準備は出来ていますか?犬や猫の介護の準備・方法お教えします ~行動の変化 認知症編~

シニア期に入る準備を全シリーズ3回でお送りしていきます!

第1回目は行動の変化と認知症について解説していきたいと思います!

 

~行動の変化 認知症編~

加齢による動物変化

人の高齢化とともに、動物の高齢化も進んでいます。動物たちも加齢にともなって変化します。様々な臓器の低下、環境の変化などへの対応力の低下が認められ始めます。

一般的に大型犬は5~6才から老化が始まり、7才頃から老化が加速します。小型犬・中型犬は7才頃から老化が始まり、中型犬は10才頃、小型犬はさらに高齢になると老化が加速し、体の動きや行動にも老化を感じるようになります。

猫では8歳以上といわれています。

歩行について

シニアになると、運動機能の低下や異常が起きることが多く、その程度は様々です。

関節の異常により慢性的な痛みや変化が起きる場合があります。

長時間寝た後に動物の体に痛みが出て、動き初めに中々立てないといった症状が出てきます。

体の痛みなどをチェックして体の状態を把握しましょう。体の痛み以外にも体の中の疾患により散歩を嫌がる場合があります。

<こんな変化が出るかも>

・体力が落ちる

・骨関節疾患、筋肉量の変化により歩幅が小さくなる

・背中を丸めて歩く ふらつく

・階段の昇降を嫌がる

・尾を下げる、散歩を嫌がる などの行動が見られる

<自宅でできること>

・散歩時に散歩する場所や方法を見直す

・段差をなくす

・室内で滑らないようにする

・フローリングから絨毯に変える

・転倒の可能性があるところへは立ち入れないようにする

・適度な運動をする

・散歩時にハーネスにする

・運動後の関節、筋肉のケア

行動変化・認知症

シニアになると視覚・聴覚・嗅覚なども低下し周囲への反応や活動能力も低下してきます。

脳細胞の減少や委縮、ストレスなどにより認知症が起こることがあります。認知症の初期では、環境を整えることにより発症を遅らせることが可能です。

動物の変化や様子をよく観察しましょう。

<こんな変化が起きるかも>

・視力の低下によりものにぶつかることがある

・聴覚の低下により声に対しての反応が鈍ることがある

・嗅覚の低下により食事の場所がわからなくなることがある

・性格や行動が変化することがある

<自宅でできること>

・見える位置から近づき声をかけながら体に触れるようにする

・暗い場所には小さな明かりをつけてあげる

・ものを決まった場所に置くようにする

・動物がぶつからないようにする

・無理のない程度に刺激を与えるようにする

 

夜鳴き

明らかに認知症による夜鳴きから、何らかの要求を訴える夜鳴きまで様々な状況があります。

排泄や空腹など明確な要求や触ってほしいなど精神的な要求もあります。また体が痛くて鳴いていたり、排泄障害が起きて鳴いている場合もあります。

<昼夜逆転しているときは>

日中に刺激を与え、なるべく起きていられるようにしましょう。

日光に当てる、歩けなくてもカートなどに入れて散歩に連れ出す、定期的に声をかけるなど刺激を与えてあげましょう。

*夜鳴きがひどくお困りの時は動物病院へご相談ください。生活環境を見直したり、サプリメントや病気の治療を行う事で改善されることもあります。

 

徘徊

徘徊も認知症の一つです。狭い場所はくぼんだ場所に頭を入れて動けなくなったり、バックをすることができなくなったりします。

このようなことを防ぐために可能なら行動できる場所を制限するか、バックしたら出てこられなくなるような隙間をふさいで危険個所をなくしましょう。

円形サークルなどを使用することで安全に回ることができますが、隙間がある場合には内側に保護材をつけると安全です。

 

まとめ

動物は自分で生活を改善することができません。シニアになると体に様々な不調が生じ、通常の生活を維持していくことが次第に難しくなっていきます。そのため生きていくために誰かの手助けが必要となります。

動物は人よりも老化の速度が速く病気の進行も早いです。そのため定期的に動物病院へ通い健康チェックをしていただくことにより、病気の早期発見や老化による体の変化にも気が付きやすくなります。

出来れば成犬時からかかりつけ医を見つけていただくことにより、そういった変化にも早期に気が付きやすくなります。

介護の方法がわからなかったり、介護を行う上で悩み事もたくさん出てくると思います。特に介護が長期になると、介護をしているご家族自身が体力的にも精神的にも疲れてしまうことがあります。

少しでも困ったことや悩み事があれば動物病院までご相談ください。その子その子ににあった介護の方法をご提案させていただけたらと思います。

また当院ではシニア期についての教室(シニアクラス)を行っておりますのでご興味がある方はぜひご参加ください!

次回は、食事介助編です。是非ご参考になさってください!

この記事を書いた人

根岸(愛玩動物看護師)
反抗期の子供を持つ2児の母。大きな犬と体当たりで遊ぶことが大好きで自宅でも中型犬と暮らしている。現在はさらに猫を迎え、犬とはまた違った可愛さに魅了されてメロメロ。スタッフのお母さん的な存在として、後輩スタッフの指導にも尽力している。