犬や猫の痒みや脱毛が治らない!などのお悩みは皮膚科診療をお勧めします!
「痒みが治らない!」「毛が抜けて生えてこない!」など皮膚に関するお悩みをお持ちのご家族も少なくはないのではないでしょうか。
当院では皮膚科認定医による皮膚科診療を行っております。
今回は皮膚科診療について行徳病院院長であり日本獣医皮膚科学会認定医の石井にインタビューしてみました。
皮膚科診療とは普通の診療と何が違うのでしょうか?
皮膚科診療は痒みや脱毛などの皮膚トラブルが生じてから月日が経っていることが多く、これまでの皮膚トラブルの経過や症状の程度、治療などを詳しくお伺いしながら診療にあたるため、お話しする時間を多く取るところが皮膚科診療の特徴です。
どんな症状があったら受診した方がよいのでしょうか?
痒い、舐める、噛んでいるなど動物が不快感を感じている場合には早めの受診をお勧めいたします。しかし皮膚は心身の健康状態を映し出す鏡であるとも言われるため、皮膚トラブルは皮膚だけの問題ではないこともあります。些細なことでも気になることがあればまずは受診をしていただくことをお勧めいたします。
診察の流れや内容、どんな検査や治療をするのか教えてください。
まずはこれまでの症状の変化や食べているものなどをお伺いする問診を行います。皮膚科は問診が非常に重要であり、問診に多くの時間をかけます。
次に動物の身体全体や皮膚の様子などを診る身体検査、皮膚科検査を行います。皮膚の状態や経過、全身的な状態によっては血液検査やレントゲン検査、超音波検査、ホルモン検査などを実施します。また、必要に応じてアレルギー検査や皮膚の一部を採取し病理組織学的検査を行うこともあります。
治療は原因により様々であり、ご家族のライフスタイルや動物の性格などに合わせた治療をご提案いたします。
どんな質問をされることが多いですか?
「○○してから皮膚が悪くなっちゃったのですが私が悪かったのでしょうか?」と質問されるケースがありますが、決してそんなことはありません。
皮膚トラブルを抱える場合、その状態を起こしやすい皮膚が元々の原因であることが多く、それは体質であるとも言えます。
体質改善やスキンケアなどを行うことにより皮膚トラブルが起こりづらい体づくりをしていきましょう。
皮膚科診療の受診を考えている皆様へ
皮膚科診療はご家族と二人三脚で治療にあたる診療科で、スキンケアが非常に重要となります。スキンケアはシャンプーや保湿などで、日々の積み重ねが皮膚トラブルを起こしづらい皮膚を作り上げていきます。診察の度に写真を撮影して皮膚の状態を記録していますので、ビフォーアフターを見ることにより喜びを共有しましょう。