うちのコ、実はもうおばあちゃん!?人間と犬猫の年齢の違いについて解説します。

やんちゃで手を焼いた幼年期から、青年期を経て、いつまでもかわいい子どものようにかわいがっていても、いつの間にか歳をとり衰えてくるものです。

「そういえば、最近寝ている時間が増えてきたけど、うちのコはまだ8歳だしまだまだ元気!」

 

と、思っているご家族もいらっしゃるのではないでしょうか。

犬猫の年齢を人の年齢に換算すると何歳になるか、ご存じですか?こちらが、犬猫の年齢を人の年齢に換算した表になります。

イメージしていた年齢と比べて、いかがでしょうか。気がついたら、犬猫の年齢の方が飼い主様より年上になっていた。というのもよくあることです。

「ゾウの時間、ネズミの時間:サイズの生物学(本川達雄/著 中央公論社1992年)」では、哺乳類はどの動物でも一生の間に心臓は20億回打つという計算がされています。

ゾウもネズミも同じ回数心臓が動いているが、大きい動物は小さい動物に比べると心拍数がゆっくりである為、その分長生きであるということです。

心拍数の平均は、人60~90回/分 犬70~160回/分 猫100~240回/分である為、人の方が長生きで犬猫の方が早く歳をとるといわれています。

また、大型犬は小型犬に比べると、さらに早いスピードで歳をとっていきます。理由には諸説ありますが、これは大きな体を維持する為に、小型犬よりも細胞分裂を多く繰り返していることや、犬種特有の遺伝子の違いが関連しているといわれています。

 

私たちと同じ時間を過ごしていても、犬猫は人に比べて約4~7倍のスピードで歳をとります。ということは、人にとっての1年が犬猫の4~7年にあたるのです。

早く歳をとり、老化が進んでいってしまう分、適切なケアをしてあげることが長生きする為にも重要になります。

 

「え、もううちのコおばあちゃんじゃない!でも、どうしたらいいの?」

 

まずは、毎日のごはんから見直してみましょう。

シニア向けのごはんは低脂肪で、関節によい成分が配合されていたり、様々な配慮がしてあります。成犬用から切り替える場合は、1週間程かけて徐々に新しいフードの割合を増やしていくようにしましょう。

食べる量や食べ終わるまでの時間なども気を配り、必要に応じて器の変更やとろみをつけるなどの工夫が必要になります。

また、お散歩やお家の中で遊ぶ時のご様子はいかがですか?

出かけてもすぐに帰ろうとしたり、誘ってみても反応が薄かったりしませんか?運動したがらない、物事に対する興味が薄くなることも老化のサインです。

足などに痛みがある場合は無理をさせてはいけませんが、嫌がってしまうことを理由に散歩を控えたりすると、運動量が減ることで必要な筋力まで落ち、最終的に寝たきりの状態になってしまうこともあります。

適度に運動をすることで筋力をキープし、生活の質をあげることにも繋がります。

 

サプリメントなどを活用し、関節や認知機能の機能低下を緩やかにしてあげることもできます。

衰えてくる時期、箇所はそれぞれ違います。よく様子を観察し、いつもと違うと感じることがあれば、ご相談ください。

 

そして、元気で長生きしてもらう為に大事なことは、病気の早期発見です。

飼い主様の中にも年1回人間ドックなど、健康診断を受けてらっしゃる方が多いかと思います。去年までは全く問題なかったから、と思っても、気付いた時にはもう進行していて手遅れだった、なんてことがないように定期的な健康診断を受けましょう。

当院では、7歳を超えるシニア期になったら、年2回の健康診断をおすすめしております。人と同じように、加齢によってかかりやすくなる病気も多くあります。

代表的なものとしては、心臓病、腎臓病、白内障、関節炎、甲状腺や副腎に関連したホルモンの病気などが挙げられます。

以前より衰えてきたけど、もう歳だからしょうがないと考えてしまうこともあるかと思います。しかし、そこに病気が隠れている可能性もあるのです。

 

検査内容も6歳までの一般的な身体検査、血液検査、尿検査だけでなく、レントゲン検査、超音波検査(腹部・心臓)やホルモンの検査、腎臓病の早期発見マーカーなど、さらに詳しく検査することで、病気の早期発見、治療に繋げていくことができます。

 

とても悲しいことですが、お別れの時はいつか必ずきます。

その時を後悔することなく、穏やかに迎えるために、正しい年齢を心に留めていただき、素敵なシニア期を過ごしていただきたいと思います。

 

ご不安なこと等ございましたら、いつでもお気軽に当院スタッフへお声がけください。また、シニア期について飼い主様向けのセミナーも開催しておりますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。