キャットフレンドリークリニック ゴールド認定を取得しました

当院では2021年10月より、より猫にやさしい医療の提供を目標とした新たなプロジェクトとして「CAT」というチームを発足しました。猫好きの看護師3名が中心となり、改めて猫への接し方、入院環境などを見直し、病院が苦手な猫ちゃんを1頭でも少なくすることと、病院が苦手な猫ちゃんでも、なるべくストレスがかからないように診察できるよう、日々検討を重ねています。

 

これまでも、静かな入院環境の整備やリラックス効果のあるフェリウェイの積極的使用(詳しくはこちらをご参照ください。)、キャットアワーの導入などの活動を行ってきました。

その中でも私たち「CAT」の目標のひとつが「キャットフレンドリークリニックのゴールド認定を取得する」ということでした。

そして、先日ついに当院がキャットフレンドリークリニックのゴールド認定を取得しました。

キャットフレンドリークリニックとは、その名の通り「猫が幸せな一生を過ごせるように」という考えに基づき、ご家族が動物病院を選ぶ際の”道しるべ”となるよう、ISFM(国際猫医学会 https://icatcare.org/)によって確立され、猫にやさしい病院の規格として世界的に普及しています。

猫のご家族の中には、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

キャットフレンドリークリニックとして認定されるには、ISFMが定める「猫にやさしい獣医療を提供するためのガイドライン」の認定基準をクリアする必要があります。

認定基準としては、

・猫特有のニーズを理解し、猫にとってより優しい病院になるよう努力する

・優しく親身にかつ、思いやりのある方法で猫を扱うことを心得る

・猫の病気の診断・治療に必要な水準を満たした設備を有する

・入院する猫のための設備と看護内容に関して高い水準である

・猫専用の入院室、待合室がある

など、数多くの項目があります。

これらの基準を満たしている動物病院にはゴールド・シルバー・ブロンズの3つのレベルのうちのいずれかの認定が授与されます。

国内ではゴールド取得病院149病院、シルバー取得病院70病院、ブロンズ取得病院3病院(2022年1月現在)となっています。

当院は基準のすべてをクリアし、最も優れたゴールド認定を取得しています。私たちはこのゴールド認定に恥じることのないよう、猫にやさしい医療のために様々な取り組みをしております。

その中の一部をご紹介します。

 

<猫専用待合室>

当院入口を入って右手が猫専用の待合室となっています。

猫待合室の棚には、フードのサンプルや投薬方法をまとめたリーフレットなどを置いていますので、ご自由にお持ち帰りください。

フェリウェイスプレーの試供品も置いてありますので、お試しの際はタオルなどに吹きかけていただき、アルコールのにおいが落ち着くまで15分ほど経ってからタオルをお使いください。

目隠し用のバスタオルもご用意しています。キャリーの上からタオルをかけていただくことで、知らない人や他の動物と視線が合わず、猫だけのパーソナルな空間が作れます。ご自宅で普段お使いのタオルがあればぜひご持参ください。猫自身のにおいがついているので、より不安な気持ちを和らげてあげることができます。

受付には会計時にキャリーを乗せていただくための台を設置しております。ご家族の利便性のためだけでなく、猫のためにもぜひご利用ください。

 

<猫専用診察室/入院室>

動物病院は嫌なこと、痛いことばかりするところではないよ、というイメージを作ってあげたいという気持ちから、診察や処置をする際にちゅーるなどのおやつをあげながら行っています。

猫専用診察室と入院室には、フェリウェイリキッドを使用しています。

犬の診察室、入院室とは別になりますので、鳴き声やにおいに配慮されています。

診察室の扉はロールスクリーンを設置して視線を遮るなどの工夫もしております。

 

<キャットアワー>

2022年2月より、猫専用診察時間を設けています。

静かで落ち着いた環境が好きな猫のために、よりストレスの少ない診察時間の提供を目的としています。

犬の大きな鳴き声に怖がってしまう。キャリーの中を犬に覗き込まれて、威嚇してしまった。などのご経験はありませんか。

キャットアワーは猫とそのご家族様だけのためのお時間です。

場合によっては入院などでお預かりしている犬の鳴き声がしたり、急患対応で猫以外の動物が待合室にいる可能性もございますが、通常の診察時間よりも猫にとって快適な環境を提供しております。

ご予約をご希望の方は、お電話またはご来院時にご予約ください。

 

<スタッフ>

当院のスタッフは猫の生態や扱い方、保定について学び、より少ないストレスで処置などを行っております。猫それぞれの性格や特徴をカンファレンスなどで共有し、最も適した方法を選択できるように努めております。

また、JSFM(日本猫医学会)が定めるCATvocate(猫専任従事者:猫の診察に必要な基礎知識を学び、猫の扱いを熟知したスタッフの育成を目的としたプログラムを修了した者)の資格取得など、スタッフの育成にも取り組んでいます。

 

<ご来院までにできる工夫>

・キャリーについて

キャリーからの出し入れがしやすいように、上部が開けられるタイプのものがおすすめです。猫の性格に合わせて、キャリーに入ったまま体重を測ったり、上部だけを外して注射などの処置をすることもできます。

出し入れしにくいキャリーは、無理やり引きずり出されることになってしまい、診察前から嫌な気持ちにさせてしまいます。

日頃からキャリーの中でごはんやおやつを食べるなど、少しずつキャリーに慣れる練習をしておくことで、「キャリーに入る=病院に連れていかれる」ではなく、「キャリー=おいしいものをもらえる落ち着ける場所」というイメージをつけることができます。

もしもの災害時のためにも、キャリーを好きになってもらいましょう。

・ご自宅―病院間の移動

車でご来院の際はキャリーが大きく揺れないように、シートベルトなどでしっかりと固定してあげましょう。

自転車、徒歩であれば、ハードキャリーよりもリュックサックタイプの方がご家族も疲れにくく、安定して移動ができます。

・待合室での過ごし方

近くを通る人の足の動きや音を怖がったり、他の動物と視線が合うのを防ぐため、キャリーに目隠しをした上で、ソファもしくはお膝の上に乗せていただき、扉やチャックを開けたりお顔を出さないようにしてお待ちください。

猫を安心させるために撫でてあげたいお気持ちも分かるのですが、万が一の脱走事故防止のためにご協力のほどよろしくお願い致します。

 

今後も猫とそのご家族にやさしい獣医療の提供の為に、スタッフ一同努めてまいります。