獣医師奮闘記~命を預かるものとしての心構え~

世の中には多くの職業があります。今回は当院で奮闘中の獣医師に、数ある職業の中でなぜ獣医師を選んだのか、理想や目標は?など気になる疑問に踏み込み質問しました。

 

獣医師になったきっかけはありますか?

 

私が獣医師を意識し始めたのは高校3年生、進路を考え始めるころだったと思います。

もともと人の医師に憧れがあったんですけど、学力の壁を感じていたところに獣医師という職業を見つけました。

実は…当時は医学部より難関ではなさそうだし、幼少期から動物も好きだから自分に合っているのでは?という軽い考えで目指していました。

獣医師という職業を調べる中で獣医師は動物の命を救うだけではなく、動物を通じて人社会の役にも立っているんだということが分かり、本気で獣医師を目指しました。

 

獣医師として働く中で理想と違ったことはありますか?

私は獣医師を目指した時期が遅く「理想の獣医師」というものが特に無かったんです。

でも、現場で働いてみて感じたのは想像していた以上に治せない子が多いということですね。

人医療も動物医療も「絶対」とか「100%」ということは無いんです。どんなにいい治療をしても結果を出せないこともありますし。さらに動物医療は人医療に比べて技術も知識も遅れていると言われており、そこにもどかしさを感じますね。

 

いま力を入れていることはありますか?

医療は日々進化しています。1年前まで常識だった治療法が1年後には使われなくなるかもしれません。最善の治療を行うためには最新の情報であったり、動物医療の知識を深めることが必要だと思います。自身のアップデートのために日々の勉強はかなり頑張っています!

 

勉強時間の確保はどうされているのでしょうか?

またプライベートの時間の確保はできていますか?

日々の診療の中で経験値を積めることは自身にとって糧になっていると思います。

ですが経験値だけでは補えない知識はやはり勉強が必要となり、勤務終了後や休日に勉強をする時間を作らなければいけませんよね。

本当は日々の診療で経験値を積み勉強に多くの時間を費やすことが理想なんですが、勤務医として働く中では診療以外の仕事をする場面も結構あります。

なので少ない時間でいかに密度が濃い勉強ができるかを考えながら効率よく勉強をしていければ良いかなと考えています。

休日の過ごし方ですが、時間があるときには趣味の映画鑑賞をして気分をリフレッシュすると、次の仕事のモチベーションが上がります!

 

診療をするうえで心がけていることはありますか?

動物の命を救うためにはご家族様の協力が必要不可欠だと考えています。一緒に治療を行うパートナーとしてご家族様からの信頼を得ることが重要なんです。そのためには動物が病院を好きになってもらうための接し方や、どのようにしたらご家族様が病気や治療について十分にご理解いただけるかを常に意識しています。

 

最後に今後の目標を教えてください。

今は多くの目標は持てません。目の前で頑張っている動物やご家族様の負担を少しでも楽にして差し上げられるよう、より信頼される獣医師になることが目標です。

 

忙しい中インタビューに答えてくださりありがとうございました。

日々の診療の中で勉強することは大変ですが、皆様の大切なご家族のためにスタッフ一同誠心誠意努めてまいりますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

大森 慶子(愛玩動物看護師)
日々育児と仕事を両立するため健康管理に気を付けている。趣味はサイクリングや登山と休日もアクティブに活動。「正確な仕事は美しい環境から」をモットーに院内の環境整備やマネジメントに関して精力的に動く日々。院内のムードメーカーとしていつもみんなの笑顔の中心にいる。