獣医師になりたい!獣医師になるためのロードマップを解説します!

将来は獣医師になりたい!獣医師を目指そうかな!

でも、獣医師になるにはどんな勉強をしたらいいの?

どんな資格が必要なの?何年かかるの?などなど…

いろいろな疑問もあるかと思います。

皆さまの疑問を解決するべく、現役の獣医師がロードマップを解説します!

 

①獣医師になるためにはどのような資格が必要ですか?

また、その資格を取るためにはどのような学校に進学すれば良いですか?

獣医師になるためには国家試験に合格し、農林水産省から獣医師免許を取得する必要があります。

国家試験を受験するためには、全国に獣医学科(一部獣医学部)を設置している17の大学(2022.12.31時点)を卒業することで獣医師国家試験を受験することができます。

また、海外の獣医学校を卒業して審議会に認定されることでも受験資格を得られます。

 

②①のような学校に進学するために、中高生のうちに勉強しておくと良いこと、または得意にしておくべき教科などはありますか?

各教科をまんべんなく勉強する必要はありますが、大学入試共通テスト以外の各大学での入試科目としては 数学 理科 外国語 を採用されていることが多いようです。

入学後や卒業後のことを考えると、生物や英語を得意にしておくと良いかもしれません。

でも、意外と獣医師の仕事をしていると生物の知識だけでなく、化学や物理の考え方も薬剤の知識や検査、手術において必要だなと感じることも多いですよ。

 

③大学在学中は具体的にどのような勉強をするのか教えてください。

獣医学科はどこの大学でも6年間のカリキュラムが組まれています。

1年生の頃は一般教養科目などと一緒に、基礎獣医学(生理学、解剖学など)を学び始め、徐々に病態獣医学(免疫学、病理学など)、応用獣医学(動物衛生学、食品衛生学など)、臨床獣医学(内科学、外科学など)などを学んでいきます。

それぞれの科目で座学での授業とともに実習も数多く含まれ、ほとんどの科目が必修科目となるため、単位を落とせないのが辛かったですね。

高学年になると研究室への配属や病院での実習も加わり、さらに専門的、実践的になっていきます。

 

④OSCE/CBTについて教えてください。

自分の頃はそういった制度はなかったのですが、2018年から導入された新しい制度で国家試験前の仮免許のような制度です。

CBTは4年生までに学んだ科目における学科テストになります。

また、OSCEは身体検査や問診などの技能試験とされています。

それぞれに受からなければ5年生以降で受けられる参加型実習を受講できません。

 

⑤学費はどのくらいかかりますか?

入学年によって学費の変動はあると思いますが、ざっくり6年間で1500-1800万円程です。

国立大学だと350万円程度でおさまります。

また、他にも教科書や参考書代、白衣やつなぎなど様々なものに100万円程度必要です。

他には大学周辺への一人暮らしなどの学生も多くいるため、そのための生活費が別途かかってきます。

 

⑥獣医師の就職先と聞くとまず思いつくのは動物病院ですが、それ以外の就職先はどんなところがありますか?

小動物の動物病院以外でも牛や豚、鶏といった産業動物の獣医師、動物園や水族館での臨床行為を行う獣医師がいます。

検疫所や保健所などでの感染症の予防や食品衛生に携わる仕事もあります。

また、人用の製剤を含め医薬品の研究・開発にも獣医師が関与しています。

 

⑦獣医師の仕事内容を教えてください。

動物病院では診察、手術、処方など獣医師でしか行えない業務があります。

その他にも、一緒に暮らしていく中での悩み事を大小問わず、健康管理、環境相談など行っていきます。

詳しいお話はコチラをご覧ください。

 

⑧最後に獣医師になるために勉強を頑張っている学生へひとことお願いします!

大変な面もあるけれども、とてもやりがいのある仕事だと思っています。

まずは、獣医科大学に入学をして、次は国家試験合格を目指してください。

動物もそのご家族も笑顔にできるような獣医師を目指して、ともに頑張れる日を心待ちにしています!

この記事を書いた人

田川 麻衣子(受付)
キャバリアが好きで愛犬とともに地方で行われるオフ会に参加するほど。通勤バッグから小物まで様々なものをキャバリアグッズで統一。当院の顔として常に笑顔と気遣いを忘れない丁寧な接遇がモットー。また当院のHPの作成やSNSの発信などといった広報も担当している。