かわいい子犬ちゃんたち集まれー!パピークラス開催しました!

記念すべき第1回目のパピークラスを開催しました!

当院のパピークラスは、生後6ヶ月までの子犬ちゃんを対象に開催しております。子犬との楽しい生活のために、病気や予防の方法、ご自宅での歯みがきやブラッシングなどのケアの方法をお勉強したり、社会化をする機会を設けています。

ご参加の際には子犬同士の感染症予防のため、事前に便検査と混合ワクチンの接種をお願いしております。

 

社会化とは、子犬が身の回りの社会の様々な物事に慣れることです。社会化をすることで、怖いと感じる物事が減り、余計なストレスを受けることがなくなります。また、問題行動の予防にも繋がります。社会化をするのに適した社会化期は、生後4~12週齢頃を指します。

この時期の子犬は周囲に対する好奇心や興味がとても大きいため、人や他の犬、場所など様々なものに慣れるのに適しています。成犬になってから、新しいものに慣れようとしても恐怖心・警戒心が芽生えてしまうため、順応することに時間がかかり、なかなかすんなりとはいきません。この数週間の経験が犬の一生に大きな影響を与えることになるのです。

もちろん、それぞれの性格、個性もありますので一概には言い切れませんが、社会化期に多くの経験をさせてあげることが重要です。

 

今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、少人数での開催となり、2組のご家族にご参加いただきました。かわいい7ヶ月のプードルの女の子と4ヶ月のチワプーの女の子、楽しい女子会のスタートです!

 

 

今回のパピークラスパート1は以下の内容ですすめていきました。

< 飼い主様向け 講義のお時間 >

まずは、子犬と楽しく暮らしていく上で、知っておきたいことについてお勉強しました。

 

・避妊去勢手術とマイクロチップについて

手術のメリットとデメリット、予防できる病気についてのお話とマイクロチップの必要性をお話しました。

病気の予防になるなんて知らなかった、と後悔しないようにしっかりお勉強しましょう。

 

・ごはんと誤食

子犬用フードと成犬用の違い、栄養と食べてはいけないもの、気を付けるべきものについてお話しました。

子犬の時期は遊んでいるうちに誤食してしまった、なんてこともあるので要注意です。

 

・お留守番

お仕事などで留守にしている間、吠え続けてしまってご近所トラブルになってしまうこともあります。

お留守番の練習、1匹でも退屈せずに楽しく過ごすためのポイントをお話しました。

 

< いろんなことにチャレンジしてみよう! >

人、場所、犬同士、たくさんの刺激を受けて、スポンジのように吸収してもらいましょう。やんちゃなコもいれば、慎重なコもいるので、それぞれの性格に合わせて進めていきます。刺激は大切ですが、大きすぎる刺激はトラウマになりかねません。

パピークラス開始時は、プードルちゃんは人大好き!チワプーちゃんはちょっと緊張気味かな、というご様子でした。終了後にはどうなっているかな?

 

・子犬リレー

子犬を家に迎えてまだお散歩デビューをしていないようであれば、ご自宅に遊びに来た方や動物病院のスタッフくらいの人としか触れ合う機会がないのではないでしょうか。

子犬リレーでは、飼い主様以外の人たちにかわいがってもらうことで、老若男女どんな人でも好意をもって接することができるようになります。

 

・診察ごっこ

飼い主様に白衣を着ていただき、聴診したり、身体を触ったりします。白衣の獣医さんを見ると緊張してしまう、ということがないように、白衣=怖いのイメージをつけないようにします。

当院では、通常の診察時にも病院に対してよいイメージをもってもらえるように、おやつをあげながら行うようにしております。

動物病院に連れて行かないといけないけど、毎回嫌がってしまうという状況は飼い主様にとってもストレスになるかと思います。少しでも苦手意識をなくして、動物病院を好きになってもらえると、私たちスタッフにとってもとても嬉しいことです。

・お散歩の練習

ワクチンプログラムが終了してお散歩デビュー!となってからリードを付けて歩こうとすると、なんだか戸惑ってしまって不自然な歩き方になったり、動けなかったりすることもあります。ご自宅の中でもリードを付けたり外したり、お散歩の練習をしておくとよいでしょう。

ぐいぐい引っ張ってしまう、などのお悩みにもお答えします。

 

・プレイタイム

子犬の頃に母犬や兄弟犬と触れ合い、じゃれあったりするなかで、噛む力加減を覚えますが、このような経験をせずに成犬になると、お散歩中に他の犬と出会っても怖がってしまったり、威嚇するようになってしまいます。

パピークラスでは、月齢の近い子犬同士で遊ぶことができ、よい経験になります。

今回はお天気もよかったので、当院ドッグランにてプレイタイムを行いました。

プードルちゃんがリードするかな、と思いきやチワプーちゃんの方が積極的でした。お互いのにおいを嗅ぎあったり、遊びに誘う仕草をみせたりといったご様子がみられました。もう少し時間が許せば、追いかけっこして遊んだり出来そうな雰囲気がありました。

緊張してあまり遊ぶことができなくても、他の犬がいるということを感じるだけでもいい経験になります。

 

・リラックスタイム

たくさん遊んで疲れたら、飼い主様のお膝の上でリラックス。身体の隅から隅まで触る練習をします。普段からよく身体を触っておくと、小さな異変にも気づくことができます。

しつけやお悩みのことに対する質問もここでお答えしていきました。

 

パピークラスは、社会化のはじめの一歩に過ぎません。ご自宅でも継続して様々な経験をさせてあげましょう。

素敵な成犬になれるよう、子犬の性格・ペースに合わせてゆっくりと慣らしていきましょう。

また、パート2ではお勉強する内容を変えて開催します。ぜひ、ご参加いただけましたら幸いです。

この記事を書いた人

君塚 祥子(愛玩動物看護師)
「猫にやさしい病院」を目標にCATVOCATEを取得し、院内の猫プロジェクトリーダーとして猫のストレス軽減に力を入れている。また歯みがき教室やキトンクラスなど家族向けの教室を開催し、家族とペットの生活をより良いものに出来るよう奮闘中。趣味は野球観戦で埼玉西武ライオンズを応援している。特に栗山巧選手が大好き。