耳掃除と点耳薬のやり方とコツを解説します!

耳の構造はどうなっているの?

まず、犬猫の耳の構造について簡単に説明します。

耳は大きく『外耳』『中耳』『内耳』の3つに分けられます。

耳の一番外側の部分は耳介といって音を集める働きをしています。耳介の根元に耳の穴があり、そこから奥は外耳道と呼ばれていて外耳道の最も奥に鼓膜があります。

人の外耳道は耳の穴からほぼまっすぐなのに対し、犬猫の外耳道は耳の穴から縦方向に延びる垂直耳道があり、垂直耳道が終わると横方向に延びる水平耳道があります。つまり、犬猫の外耳道はL字の構造になっています。

鼓膜に音が伝わると膜が振動し、その振動が中耳・内耳に伝わり音を認識する仕組になっています。

中耳から鼻と喉の奥の部分に向かって耳管と呼ばれる管があるため、実は耳と喉の付近はつながっています。

内耳には半規管と呼ばれる部分があり、体の平衡感覚を感じとる神経があります。中耳炎や内耳の障害が出てしまったときに、悪い方の耳に顔が傾いてしまうことがあるのは平衡感覚が悪くなるためです。

耳の中は基本的に皮膚とそっくりな構造になっていて、皮脂や汗腺があります。耳垢はこれらの分泌物と外耳道の古くなった角質などが混ざり合ったものです。

耳には自浄作用が備わっていて、基本的に耳垢は外耳道から耳の外へ勝手に出て行ってくれます。耳垢の量や色・においにもよりますが、耳垢があること自体は特に大きな異常ではありません。逆に耳掃除のしすぎには注意が必要です。耳掃除によって皮脂を取りすぎてしまったり、自浄作用で自然に外に出ようとしている耳垢を綿棒で押し込んでしまっているかもしれません。

耳の機能を理解し、正しくケアしてあげましょう。

 

点耳薬のやり方

お家で点耳薬をつけるときのコツ

正面からではなく後ろから点耳薬を見せないようにしましょう。

ごほうびを上手に使いながら、点耳が嫌いにならないようにしましょう!

①後ろ向きにおすわりをさせます。

②耳介を上に少し引っ張り、耳の穴を確認します。

③点耳薬を垂らします。

④耳の穴の真下部分(外耳道)を軽くマッサージして点耳薬をなじませます。

※耳の汚れはコットンやティッシュで優しくふき取ってください。

 

耳掃除のやり方

用意するもの

・耳の洗浄液

・コットンまたはティッシュ

耳の構造でもご説明しましたが、基本的に耳には自浄作用が備わっているため、汚れや赤み・かゆみなど異常なくキレイな耳には耳掃除はほとんど必要ありません。耳掃除が必要か迷ったらぜひご相談ください。

①コットンに洗浄液を染み込ませてください。

②見える範囲の汚れを優しくふき取ってください。

※局所的に力がかかり耳の中を傷つけてしまう可能性がありますので、お家で綿棒は使用しないようにしてください。

洗浄液を直接入れて行うやり方もありますが、汚れや炎症がひどく鼓膜が破れている場合など、耳の中の状態によっては耳掃除で悪化してしまう可能性もありますので、耳の汚れがひどい場合は自宅で行わず、動物病院にご連絡ください。

 

猫の耳掃除

猫は耳の中を洗うと炎症の原因になってしまうことがあるので、洗浄液を染み込ませたコットンなどで見える範囲の汚れだけ優しくふき取ってください。

点耳と同じく、おやつなどごほうびを上手に使いながら無理せず行いましょう。

嫌がってしまう場合やうまくできないときは、お家で頑張りすぎず、プロに任せてしまうのも1つの手です。

耳を激しく掻いたり、頭を振ったり、顔を傾ける等の症状がある場合には、耳の中で炎症が起きている可能性がありますので、お早めに動物病院へご相談ください。