犬用リードに種類はあるの?長さや素材などの紹介と選び方をお教えします。
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愛犬との散歩に欠かせない犬用リードに種類があるのをご存知でしたか?
これから散歩デビューする方は今回の話を参考にリードを準備してみてはいかがでしょうか?今リードを使っているよ、という方はリードが愛犬にあっているものなのか今一度確認してみましょう。
まず愛犬との散歩の際のリードの必要性について簡単にお伝えします。
動物愛護管理法7条3項〈動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない〉となっております。これに基づき愛犬を守るため、適切な太さ、長さのものを使用するようにしましょう。
例えば小型犬なのに大型犬の物を使用したり、大型犬なのに小型犬の物を使用したりすると、脱げたり、ちぎれてしまい脱走をして事故に繋がる可能性があります。また愛犬にあった長さの物を選ぶ事により、飛びつきや行動範囲の制限ができ、事故を防ぐ事にもなります。リードは必ず愛犬にあったものを使用して散歩をしましょう。
では具体的にどのようなものが販売されていて、どのように選べばいいのでしょうか?
順番にお伝えしていきます。
リードの種類
・スタンダードリード
長さが1~2m程の一般的なリードで持ち手が付いており先端には首輪や胴輪につけられる金属のフックが付いています。様々な太さや素材の物が販売されていて、柄などもバリエーションが豊富なので好みの物を選ぶことが出来ます。
・フレキシブルリード(伸縮タイプ)
長さが3~8m程で大型犬用だと10m程伸縮するタイプもあります。持ち手の部分にリードの長さ調節が出来るボタンがあり、スライドをしてロックすることで一定の長さに保つことが出来ます。ロックを解除すると自動でリードが伸縮します。現在販売している物の中にはライトが付いている物もあるので夜間のお散歩にも使用する事が出来ます。
メリットとしては、愛犬が自由に動くことが出来るのでストレスが軽減されます。
デメリットとしては、リードを伸ばしすぎると愛犬のコントロールをすることが難しく、急な動きについて行けず事故に繋がる可能性があります。使用する際は広くて危険の少ない場所がお勧めです。
・トレーニングリード(ロングタイプ)
長さ10~30mのロングタイプで自由に動くことができ、メリットとしては、フリスビーやボールキャッチ、「待て」や「おいで」など距離を必要とする様々なトレーニングをするのに最適です。
デメリットとしては、リードが長いことで愛犬のコントロールが効かないため事故に繋がる事があるのでこちらも広くて危険の少ない場所で使用する事をお勧めします。
・マルチファンクションリード(多機能)
様々な機能を持っているリードの事で、肩や腰にかける事で引きの強い中型犬・大型犬のコントロールをし、手からリードを離してしまうということを防いでくれます。また両手を使用する事が出来ますので多頭飼育されている方も使用しやすいです。
リードの長さは大きく分けて4種類に分類されます。
・ショートタイプ
1m未満のショートタイプで愛犬のコントロールがしやすく引っ張り癖がある子のしつけを行う際におすすめです。
・スタンダードタイプ
1~2m程度の長さで一般的なリードの長さです。普段のお散歩に使用できます。
・ミドルタイプ
2~3m程度の長さで広々とした場所で思い切り遊ぶ事が出来ます。危険が少ない場所で使用しましょう。
・ロングタイプ
5m以上のミドルより長いリードです。ミドルよりもコントロールすることが難しく、愛犬が自由な状態に近いので周りをよく確認し、危険が少ない広い場所で使用しましょう。
リードの太さ
太くなるほど安全で耐久性があります。しかしその分リードは重くなっていきます。太さが一緒でも素材によって軽くなりますが、適正体重も変わります。
愛犬にあった適正体重の使いやすいリードを選ぶようにしましょう。
小型犬では1cm程度の細めのリードにしましょう。太めのリードを選ぶと首に負担がかかりますので注意しましょう。
中・大型犬は2~3cm程度の幅の物を選びましょう。引っ張られた弾みで切れてしまうこともありますのでリードは必ず愛犬の体の大きさに合った物を選ぶようにしましょう。
素材の特徴と注意点
・布製
比較的安価であり、色がカラフルでどこでも購入しやすいです。汚れたときに洗うこともでき、リードコントロールもしやすいです。
しかし布製のため耐久性は低く、使用するときは事前に切れていないか布が劣化していないかを確認し、散歩中ちぎれて脱走させてしまわないように注意しましょう。
・ナイロン製
色がカラフルなものがあり軽くて耐久性に優れています。
・革製
高級感があり、耐久性も高く、革なので適度に伸縮性があります。しかし水に弱い為、傷んだりカビが生えたりしてしまうので雨の日は他のリードを使用するなどといった工夫が必要です。経年劣化の影響が大きいのでこまめに点検して使用するようにしましょう。
・金属製
頑丈な為リードを噛む癖がある犬にお勧めですが、金属アレルギーがある犬には使用できないので注意しましょう。
また金属製なので重いものが多く、リードコントロールを行う際に飼い主が手を痛めてしまったり、ずっと持っていると疲れたりする能性があります。また金属ですので錆がないか使用前に点検を行いましょう。
どのようにリードを選べばいいのでしょうか?
愛犬の骨格や力の強さを踏まえて上記の種類・長さ・太さ・素材のあったリードを選ぶとよいでしょう。
愛犬側だけでなく使用する人にもあわせる必要があり、ハンドル部分が握りやすい物、ショルダータイプでは肩に負担のかかりにくい物を選ぶことをお勧めします。
リードの使い方
子犬でリードを使用する場合は、初めてのお散歩に行くときにつけるのではなく、外に出る前に自宅でリードを使用する練習をするようにしましょう。
子犬以外の場合、普段のお散歩の際はスタンダードタイプのリードを使用し、広くて危険の少ない場所に移動したら伸縮タイプに付け替えるなど工夫をしましょう。
街中で伸縮リードを使用した場合、愛犬が拾い食いをしていても気づけないこともがあります。また伸縮性があるため愛犬のコントロールが難しく、リードを伸ばしているときにリードが踏まれたり愛犬が自転車と接触事故を起こしたり他の人や犬との咬傷事故が起きたりすることがあります。そのため街中での使用はあまり適していません。
しつけ等で長さを必要とする場合には適切な場所に移動して使用するようにしましょう。
リードを嫌がる・噛む場合
なにかリードが嫌になる記憶はついていないでしょうか?犬は一度嫌なことがあるとその時のことを覚えているため、リードをつけると嫌なことがあると思ってしまうことがあります。
まずはリードへの恐怖心を払拭し、リードをつけると良いことがあるというように良いイメージをつけてあげましょう。
散歩中に退屈し始めて噛んでしまうことがあります。この際は愛犬とのコミュニケーションや遊びを取り入れてリードを噛む時間を減らす工夫をしてあげましょう。
リードをつけると飼い主との楽しい時間を過ごせるという印象をつけることがとても大切です。
最後に
リードには様々な素材や太さ、長さの物があることがよくわかったと思います。用途別で使い分けして頂くとストレスの軽減にも繋がり愛犬との信頼関係を気づくことができます。
リードは愛犬の命綱です。安全性を考慮してリードを選択することは愛犬の健康を守ることに繋がります。
こまめにリードの状態を確認して古くなってきたら買い換えをすることをお勧めします。また、噛んでしまったり不慮の事故で急にリードが切れたりすることもありますので予備を置いておくことも良いかと思います。
病院やドッグカフェなどの犬連れが出来る施設を利用する際は、マナーを守り愛犬を守るために必ずリードをつけましょう。
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