エコー検査(超音波検査)についてご紹介します

動物病院でエコー検査を勧められたけれど、そもそも何を見る検査なのか、他の検査と何が違うのかわからないと思ったことありませんか?今回はエコー検査の原理、必要性、検査方法などについて詳しく解説します。

\この記事を書いた人/
和田(獣医師)

和田(獣医師)

動物好きなおばあちゃんの影響で自分自身も動物に関わる仕事がしたいと思うようになり獣医師の道へ。より良い獣医療を提供できるように日々技術や知識をどんどん吸収して能力をアップデート中。短い休みの日でも体重 6 キロの愛猫〝チビ〟に会うため実家へ駆けつけています。

エコー検査とは

エコー検査(超音波検査)は人の耳で聞こえないような高い周波数の超音波の性質と現象を利用して行う検査です。超音波は空気中には伝わりにくく液体や固体に伝わりやすい性質を持っており、液体や固体に超音波が伝わると反射という現象が起きます。

超音波を発する特殊な機器(プローブ)を使って超音波を体の中に投入することで、超音波が臓器にあたり反射してくる周波を画像化しています。同じような原理を持つ身近なものの例として飛行機のレーダーや魚群探知機があげられます。

また体の中の臓器の動きや形をリアルタイムで評価することが可能で、消化管の動きや心臓の動きや血管内の血液の流れなどを見るのに適した検査と言えます。

エコー検査はなぜ行うの

比較的短時間で評価でき、体への負担が少なく、臓器に変化がないかの経過観察や各臓器に異常がないかの確認に利用します。

ただエコー検査では臓器の形や内部が見ることができますがこの検査のみでは病気の診断を付けることはできないため身体検査や血液検査、レントゲン検査と併用して行います。併用して行うことで診断精度を高めることができ、次の検査や治療の方針を決めることのできる重要な検査の1つです。

レントゲン検査との違いは?

エコー検査とレントゲン検査はどちらも画像で体の内部が確認できる検査ですが使用するものや画像の見え方にちょっとした違いがあります。レントゲン検査についてはこちらをご参照ください。

様々な検査についてご紹介します~レントゲン検査編~

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使用する機械の違い

レントゲン検査は放射線の一種であるX線(エックス線)という電磁波を用いて行う検査です。大量の放射線で被曝すると体に悪影響を及ぼすこともありますが、検査の際にはごく少量の放射線で行います。対してエコー検査は超音波を用いて行う検査であり、被曝の心配はありません。

画像の見え方の違い

エコー検査では臓器の形や大きさだけではなく、臓器の内部まで見ることが可能です。ただ臓器の一部分を詳細にみることはできますが、臓器全体像が見えにくいという短所もあります。

対してレントゲン検査では撮影の際に予め撮影したい部分の範囲を決めます。そうすることで胸の中であれば心臓・肺・気管・骨など、お腹の中であれば胃・肝臓・脾臓・腎臓・消化管・骨などの画像に写る全ての組織や臓器を見ることが可能です。臓器の形や大きさを見ることはできますが、臓器の内部までは見ることができません。

リアルタイム評価ができる

エコー検査では心臓の動きや血液の流れまで見ることができ、静止画だけではなく動画として評価することができます。レントゲン検査では撮影したものをすぐに評価することは可能ですが、画像は静止画のみで読み取らなければいけません。

主にどんな臓器を見るのか

胸の中であれば心臓・血管・肺、お腹の中であれば肝臓・腎臓・脾臓・膵臓・消化管・膀胱など各臓器、血管内の血流の動きなど小さな箇所も見ることもできます。

雄であれば前立腺、避妊していない雌であれば子宮や卵巣の確認も可能です。そのほか眼の観察やリンパ節といった少し特殊な箇所にあてて評価もできます。

しかしエコー検査で評価が難しい臓器もあります。それは骨や空気を多く含んでいる肺です。骨や肺を評価したい場合にはレントゲンも用いて撮影・評価していきます。

臓器の評価だけではなく、検査をする際の補助として利用することがあります。エコー画像では臓器に病変がある場合、位置の把握が正確にできるため画像を見ながら病変の部位に針を刺して組織を採材(細胞診)することが可能です。ほかにも尿検査をする際に膀胱内に針を刺して採尿します。この時エコー上で膀胱を映しながら針の位置や深度・血管が近くにないかなどを確認しています。

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エコー検査の方法

お腹の中を評価する際には基本的には胃の中に何も入っていない絶食の状態で来院していただきます。胃の中にご飯が入ったままだと胃がふくらんでほかの臓器が見えにくく、正しい評価ができません。

お腹のエコーの際には仰向けの体勢で、胸のエコーの際には横に寝かせた体勢で行います。犬や猫の毛の上から超音波を発する機器(プローブ)をあてても画像がきれいに映らないため、見たい部分を湿らせます。これはプローブと皮膚を直接接着することできれいな画像を描出できるからです。しかし場合によっては密着性を高めるためにエコーゼリーをつけたり、見たい部分の毛刈りをすることもあります。

エコー検査は痛みを伴わないため、麻酔の使用はせずに短時間で行う体に負担の少ない検査となります。

まとめ

エコー検査は動物の体に負担をかけずに臓器の状態を詳しく調べることができる、とても大切な検査です。

私たち人間と同じように、動物たちも見た目ではわからない不調を抱えていることがあります。

エコー検査を行うことで、まだ症状が出ていない小さな異変にも気づくことができ、病気の早期発見・早期治療につなげることができます。

大切なご家族がこれからも元気に過ごしていくためにも定期的な健康チェックの一環として、当院ではエコー検査が含まれている健診セットもありますのでお気軽にご相談くさい。

健康診断でエコー検査を行い大切な家族の健康管理を行っていきましょう!

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