【動物病院が教える】ゴールデン・レトリーバーの特徴・性格・しつけ・かかりやすい病気とは?
この記事の内容

品種シリーズ第11弾!

山崎(愛玩動物看護師)
新潟県出身で祖母の家には雪のような真っ白な日本スピッツを飼っており、現在自宅にはハリネズミをお迎えし動物に囲まれた生活を送っている。趣味はSNS鑑賞で流行にアンテナを張っている。最近ではペットのハリネズミの可愛い写真を撮ることに一生懸命。ご家族や動物たちの生活に合わせた看護のお手伝いができるよう日々邁進中。
ゴールデン・レトリーバーの性格
ゴールデン・レトリーバーは、19世紀のイギリスで誕生した犬種です。
当時、イングランドやスコットランドでは鳥猟が盛んで、水中でも陸上でも獲物を回収できる「レトリーバー(回収犬)」が求められていました。そのため、優れた知性と協調性、そして人の指示に従う従順さを持つよう改良されてきました。
こうした背景から、ゴールデン・レトリーバーはとても穏やかで愛情深く、「世界で最もフレンドリーな犬」とも呼ばれます。家族やほかの動物にも優しく接することができるため、家庭犬として理想的な性格を持っています。
一方で、人と一緒に行動することを好むため、長時間の留守番は苦手で、孤独になるとストレスからいたずらをしてしまうこともあります。
その賢さと人への信頼関係の深さから、現在では家庭犬だけでなく、盲導犬や人命救助犬など、人と協力して働くパートナーとしても活躍しています。
ゴールデン・レトリーバーの特徴
ゴールデン・レトリーバーは大型犬に分類され、成犬になると体重はオスで30~35㎏、メスで25~30㎏前後になります。
毛色は光沢のあるゴールドが特徴で、長く柔らかい被毛を持ちます。抜け毛が多いため、日々のブラッシングが欠かせません。体格はがっしりしているものの、柔らかな表情と優しい目つきが特徴です。

ゴールデン・レトリーバーは大きく分けてブリティッシュタイプとアメリカンタイプの2つの系統があります。
ブリティッシュタイプ
骨太でがっしりとした体格をしており、ややずんぐりと見えるのが特徴です。毛色はクリームから淡いゴールドが多く、日本では「白っぽいゴールデン」として人気があります。顔立ちは丸みを帯び、優しい印象です。

アメリカンタイプ
体つきはスリムで脚が長く、スマートな印象です。毛色は濃いゴールドから赤みのあるゴールドが多く、きりっとした雰囲気を持ちます。運動能力が高く、活発な子が多い傾向にあります。

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ゴールデン・レトリーバーのしつけのポイント
ゴールデン・レトリーバーは非常に賢く、温和で人懐っこい性格をしています。
その反面、飼い主の接し方次第で間違った行動を身につけてしまう可能性があります。
かつては鳥猟犬として活躍していた歴史があり、人と一緒に施業することに強い喜びを感じる犬種です。そのため、飼い主の支持に従うことを楽しめる一方で、十分な運動や刺激がないとストレスからいたずらや吠え癖につながることもあります。

子犬期のしつけ
子犬期には、甘噛みをすることがよくあります。甘噛みは歯の生え変わりや遊び足りないストレスが原因で起こることが多いです。おもちゃで代替したり、散歩や遊びの時間を増やすなどの対応をしてあげましょう。遊びの延長で人の手にじゃれる習慣をつけないよう注意が必要です。
また、社会化期に人や犬、音や環境に慣れさせることは、その後の生活を穏やかに送る上で非常に重要となります。
成犬のしつけ
ゴールデン・レトリーバーはフレンドリーな反面、嬉しさのあまり飛びついてしまうことがあります。体が大きく、人を驚かせたり転倒させてしまう危険性があるため、来客時や外出時には「おすわり」や「まて」を活用し、落ち着かせることを習慣にしましょう。
さらに力強さゆえ散歩の時の引っ張りは大きな問題になりがちです。子犬の頃からリードを引っ張らず歩く練習を重ねておくと安心です。
詳しくはこちらをご覧ください。
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シニア期のケア(認知症等)シニア期に入る前に事前に準備できること
ゴールデン・レトリーバーは大型犬の中でも比較的長寿ですが、シニア期に備えた事前準備が大切です。
若いうちから無理のない運動習慣をつけて筋力を保ち、関節に優しい寝具や段差対策を整えておくと安心です。
加齢とともに認知症が見られることもあり、夜間の徘徊や呼びかけへの反応低下、昼夜逆転といった行動が現れる場合があります。完全に防ぐことができませんが、知育玩具や嗅覚遊びで頭を使う習慣を持たせ、日々のコミュニケーションを大切にすることで進行を緩やかにできる可能性があります。
体と心の両面から備えることで、シニア期も穏やかに暮らすことが期待できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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ゴールデン・レトリーバーのかかりやすい病気・ケガ
ゴールデン・レトリーバーは温厚で人気の高い犬種ですが、遺伝や体質より注意すべき病気があります。ここでは、よくゴールデン・レトリーバーで見られる病気をそれぞれ分けて解説します。
外耳炎
ゴールデン・レトリーバーは大きく垂れた耳が特徴の一つです。垂れ耳の犬種は、耳の中が蒸れやすく汚れや湿気が溜まることで外耳炎を起こしやすいです。
耳の痒みや頭をよく振る、耳が臭うなどの症状は外耳炎が進行している可能性が高く要注意です。
定期的な耳掃除と一時的に耳を上げるなど通気性を確保してあげることで予防ができます。
詳しくはこちらで解説しています。
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関節炎
大型犬特有の悩みとして関節のすり減りが進みやすく、早期からの関節ケアが必要です。
若齢期には、遺伝的な素因も関わる「股関節形成不全」や「肘関節形成不全」が見られることもあり、将来的な関節炎のリスクを高める要因にもなります。
また、加齢とともに長年の負担が蓄積することで「関節炎」を発症し、動きが鈍くなったり痛みを伴うことがあります。さらに高齢になり、関節炎の痛みで動けなくなると、寝たきりによる「床擦れ(褥瘡)」のリスクも高まります。
若いうちから体重管理や滑りにくい床材への変更、サプリメントの活用等で関節ケアを意識することが大切です。
肥満
成長期に入り代謝が落ち始めると特に注意が必要です。肥満は単なる体重増加だけでなく、他の病気のリスクを高める原因にもつながります。特に大型犬は、食欲旺盛で運動量が減ると太りやすく関節や心臓へ負担がかかります。
食事量や間食のコントロールを行い、毎日の散歩や運動で体型維持を継続することが大切です。
胃拡張、胃捻転症候群
大型犬に多く見られ、食後すぐの運動や早食いが原因で起こる緊急性の高い病気です。
胃がガスで膨れあがり、ねじれてしまうことで起こります。食後の激しい運動や早食い、一度に大量の水を飲むことが原因とされています。突然の嘔吐や腹部のふくらみ、ぐったりするなどの症状が見られた場合はすぐに病院を受診してください。
詳しくはこちらで解説しています。
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腫瘍(リンパ腫、血管肉腫など)
高齢期に多く見られる病気で特に悪性腫瘍(がん)が発生しやすい傾向があります。
早期発見のためには定期的な健康診断や血液検査・画像診断が重要です。今まで見られなかったしこりや元気の低下が見られた際は早めに病院を受診しましょう。
ゴールデン・レトリーバーの平均的な寿命は?
ゴールデン・レトリーバーの平均寿命は10~12歳程度と言われています。日々の健康管理や適度な運動、バランスの取れた食事、定期的な健康診断で寿命を延ばすことができます。
特に高齢期は関節のトラブルや腫瘍性疾患などが増えやすくなるため、シニアケアやこまめな健診を意識して過ごすことが重要です。

まとめ
ゴールデン・レトリーバーは、性格は様々ですが美しい外見と温厚な性格で多くの家庭に愛される犬種です。
ただし体格も大きく力強いため子犬期のしつけや基本的なルールを根気強く教えることが重要となります。
社会化を十分に行うことで人や犬と穏やかに接することができ、家族にとって最高のパートナーとなるでしょう。
被毛は豊かで抜け毛が多いため、こまめなブラッシングで清潔を保ち、皮膚や体のチェックも習慣にしましょう。遺伝的に関節や腫瘍のトラブルを起こしやすいため、定期的な健康診断で病院を受診することで早期治療につながります。
長く一緒に過ごすためには、ご家族が無理なく続けられる環境づくりと、必要に応じて専門家に頼る姿勢も大切です。お困りのことがあればお気軽にご相談ください。