【動物病院監修】犬・猫のデンタルグッズ徹底解説!うちの子に合う選び方と使い方

犬や猫のデンタルケアを始めようと思っても、

「歯ブラシ、デンタルガム、シート……どれを選べばいい?」

「歯みがきを嫌がるけど、何から始めたらいい?」

「口臭や歯石が気になるときは、どんなケア用品がいい?」

と迷ってしまう飼い主様も多いのではないでしょうか。

現在は、歯ブラシや歯みがきシート、デンタルガム、スプレー、ジェルなど、さまざまな犬・猫用デンタルグッズが販売されています。

大切なのは、最初から歯ブラシだけにこだわるのではなく、その子が受け入れられる方法から始めることです。

この記事では、犬・猫のデンタルグッズのそれぞれの特徴や選び方、使い方をご紹介します。

\この記事を書いた人/
君塚(愛玩動物看護師)

君塚(愛玩動物看護師)

「猫にやさしい病院」を目標にCATVOCATEを取得し、院内の猫プロジェクトリーダーとして猫のストレス軽減に力を入れている。また歯みがき教室やキトンクラスなど家族向けの教室を開催し、家族とペットの生活をより良いものに出来るよう奮闘中。趣味は野球観戦で埼玉西武ライオンズを応援している。特に栗山巧選手が大好き。

まず知っておきたい|一度ついた犬や猫の歯石は自宅ケアでは落とせません

基本的に、一度しっかり付着した歯石を歯みがきやデンタルグッズだけで取り除くことはできません。「歯石が取れる」といった表現で販売されているデンタルケア用品を見かけることがありますが、注意が必要です。

歯石の除去が必要な場合には、動物病院でお口の状態を確認し、必要に応じて麻酔下での歯石除去などを行います。

自宅で行うデンタルケアの大きな目的は、すでについている歯石を取ることではなく、歯垢を取り除き、新たな歯石の付着や歯周病を予防していくことです。

うちの子にはどれ?愛犬・愛猫のデンタルグッズの選び方

まずは、犬・猫がどこまでお口を触らせてくれるか確認してみましょう。

「触られたくない」「無理やりされた」という嫌なイメージがつくと、歯ブラシを見ただけで逃げてしまったり口周りを触ろうとすると怒るようになってしまうこともあります。

口周りを触られるのが苦手、歯みがきの練習をし始めたばかりという犬・猫にも使用できる製品から、上級者向けまでレベル分けしてご案内していきます。

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<レベル★>初めてのデンタルケアにおすすめ!

デンタルガム

「まだ口周りを触らせてくれない」「まずは簡単なケアから始めたい」という犬・猫には、デンタルガムが取り入れやすい方法です。

噛むことで、歯垢や歯石の沈着を軽減する効果が期待できます。

デンタルガムを選ぶポイント

  • ・硬すぎない
  • ・体格や口の大きさに合っている
  • ・食物アレルギーがある場合は原材料を確認する

などをチェックしましょう。

犬・猫の歯は、人が思っている以上に欠けることがあります。
蹄(ひづめ)や骨など非常に硬いものは避け、ハサミで切れる程度の硬さをひとつの目安にしましょう。

また、丸飲みを防ぎ、左右の歯でバランスよく噛ませるためにも、ご家族がガムを持ちながら与える方法がおすすめです。

数あるデンタルガムの中でも「VOHCマーク」が表示されているものは、米国獣医口腔衛生協議会によって歯石蓄積の予防効果が認められた製品にのみ表示されていますので参考にしてみてください。

ただし、ガムをあげてるから大丈夫!と油断してはいけません。

私たち人も「キシリトールガムを噛めば歯みがきしていなくてもいい。」ということではないですよね。

あくまでも日常的な歯みがきを補助するアイテムとして取り入れ、可能であれば少しずつ歯ブラシを使ったケアへステップアップしていきましょう。

人と犬・猫の歯の違いに興味がある方はこちら。

人とは違うの?犬や猫、動物それぞれの歯の違い

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スプレー・マウスウォッシュ

「犬・猫の口臭が気になる」という場合に取り入れやすいのが、スプレーやマウスウォッシュタイプです。

口の中へスプレーしたり、飲み水に混ぜたりするタイプなどがあります。

ただし、こうした製品は歯ブラシのように物理的に歯垢を取り除くものではありません。

また、匂いや味に敏感な犬・猫や、「シュッ」というスプレーの音を怖がる子もいます。その子の反応を見ながら、無理のない方法で使用しましょう。

<レベル★★>口周りを触れるようになったらチャレンジ!

歯みがきシート・ガーゼ

口周りを触られることに慣れてきたら、次は歯みがきシートやガーゼを使ってみましょう。シートを指に巻き付け、歯の表面をやさしく拭いて歯垢を取り除きます。

専用の歯みがきシートだけでなく、一般的なガーゼを使用する方法もあります。

最初からすべての歯をきれいにしようとする必要はありません。

「今日は前歯を少し触れた」だけでも十分です。

嫌がる前に終了し、その後におやつなどのご褒美をあげたり、たくさん褒めたりして「お口を触られると良いことがある」と覚えてもらうことが大切です。

歯みがきペースト/歯みがきジェル

犬・猫用の歯みがきペーストやジェルには、チキン味やシーフード味など、犬・猫が好みやすいフレーバーの商品があります。歯みがき練習中の子では、「おいしい」という良いイメージをつくるために活用できます。

商品によって特徴や配合成分が異なるため、その子に合ったものを選びましょう。

犬・猫用として作られている歯みがきペーストやジェルは、人用の歯みがき粉とは異なり、基本的に使用後に口をすすぐ必要はありません。

<レベル★★★>歯ブラシを使ったケアにチャレンジ!

歯ブラシ

口周りや歯を触られることに十分慣れてきたら、歯ブラシを使ったケアへ進んでみましょう。
歯ブラシは、歯の表面に付着した歯垢を物理的に取り除くための大切なデンタルケア用品です。

歯ブラシを選ぶ際の基準

  • ・ヘッドが無理なく口に入る大きさ
  • ・毛がやわらかい
  • ・安全に使用できる形状・大きさ

当院で取り扱っているものにも、ダブル植毛や極細毛など、細かな部分を磨きやすいよう工夫された歯ブラシがあります。

歯ブラシの使い方

歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持ち、強い力をかけず、やさしくブラッシングします。

最初は磨きやすい場所を数秒だけ磨き、できたらしっかり褒めて終了しましょう。

慣れてきたら少しずつ時間を延ばし、奥歯まで磨けることを目指します。

「全部磨かなければ」と焦る必要はありません。

毎日少しずつでも続けられることの方が大切です。

使用後の歯ブラシはよく洗って乾燥させ、毛先が広がったり傷んだりした場合には新しいものへ交換しましょう。

歯みがきについての詳細はこちら。

犬や猫だって歯が命!歯みがきマスターへの道

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歯みがきを嫌がる犬・猫はどうすればいい?

歯みがきを嫌がる場合は、無理に口を開けて磨こうとせず、できるところまで戻って練習しましょう。

例えば、以下のように段階を分けます。

  • 口周りを触る
  •   ↓
  • 唇をめくる
  •   ↓
  • 歯を指で触る
  •   ↓
  • ガーゼ・シートで触る
  •   ↓
  • 歯ブラシを歯に当てる
  •   ↓
  • 数秒だけ磨く

できたら褒める、ご褒美をあげる、嫌がる前に終わることを繰り返しながら、少しずつ慣らしていきます。

歯みがきは一度で完成させるものではありません。その子のペースに合わせて進めましょう。

当院では1-2か月に1回のペースで定期的に犬猫を対象とした歯みがき教室を行っています。詳しくはこちら。

今回ご紹介したデンタルグッズを実際に使用しながら歯みがきの練習をする機会を設けていますので、どの製品のどのフレーバーが合うのかじっくりとお試しいただけます。

詳しい歯みがきの練習方法にご興味のある方はぜひご参加ください。

歯みがき教室のご紹介

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愛犬・愛猫の口臭や歯石が気になる場合は動物病院へ

デンタルグッズを使用していても、

  • ・口臭が強くなった
  • ・歯石がたくさん付いている
  • ・歯ぐきが赤い・腫れている
  • ・歯ぐきから出血する
  • ・口を痛がる
  • ・硬いものを食べにくそうにする
  • ・よだれが増えた

といった変化がある場合には、一度動物病院へご相談ください。

すでに歯石や歯周病がある場合、自宅でのデンタルケアだけでは対応できないことがあります。お口の状態を確認したうえで、必要な治療と、その後の自宅でのケア方法を考えていくことが大切です。

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まとめ|うちの子に合ったデンタルグッズから始めよう

犬・猫のデンタルケアで大切なのは、「一番良い商品」を探すことより、その子が無理なく続けられる方法を見つけることです。

初めてならデンタルガムや口周りを触る練習から始め、慣れてきたらシートやガーゼ、最終的には歯ブラシへと少しずつステップアップしていきましょう。

現在歯石が付着している場合や、口臭・歯ぐきの腫れなどが気になる場合には、デンタルグッズだけで解決しようとせず、動物病院でお口の状態を確認することも重要です。

 

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