【獣医師監修】猫の口が臭いのはなぜ?原因や対処法、予防方法を解説します

「あれ?うちの子最近、口が臭い…」と感じた経験はありませんか?

平均寿命が延びたことで犬猫が高齢化していることや、室内で飼育されているご家庭が多いことから、口臭を気にするご家族が増えています。「元気も食欲もあるし、今は様子を見ても大丈夫かな」そう考えているご家族もいらっしゃるかと思います。

しかし、実はその口臭は病気のサインかもしれません!今回は、猫の口臭の原因や考えられる病気、対処法についてお話しします。

\この記事を書いた人/
野田(愛玩動物看護師)

野田(愛玩動物看護師)

「常に笑顔」がモットーでスタッフ間でも素敵な笑顔と評判。明るくお迎えすることでご家族のみなさまにほっと安心していただけるように心がけています。自宅では高齢猫と暮らしていることから猫好きで、来院した猫の個性に合わせたケアが得意。趣味はゲーム実況動画やお笑い番組の鑑賞。

猫の口臭はどんな臭い?

基本的には犬猫の口のにおいを嗅いでも気にならないのが正常です。口臭が気になる場合は、まずどのようなにおいがするのか以下の項目で確認してみましょう。皆さんのおうちの猫の口から、どのような臭いがしますか?

  • ・生臭い(魚臭い)
  • ・腐敗臭
  • ・アンモニア臭
  • ・すっぱいにおい

猫の口臭の原因と考えられる病気は?

口腔内のトラブルや病気が原因で口臭が発生します。

歯周病

歯周病では生臭いにおいや腐敗臭がします。

歯垢は歯の表面にごはんの残りカスが付着することで歯垢が発生します。歯垢は犬では3日、猫では7日程度で歯石になります。歯周ポケットにできた歯石が歯肉を刺激することで炎症を起こして「歯周病」となります。

内臓の病気

腎障害になると、口からアンモニア臭がすることがあります。

腎障害は腎臓の機能が低下することで体内の老廃物(尿素やアンモニア)を十分に排出できなくなる病気です。アンモニア臭がする場合は「腎臓病」が進行して体に老廃物が溜まる「尿毒症」の可能性がありますので診察をおすすめいたします。「歯周病」と比べると比較的広範囲に臭いが広がります。他にも肝臓や胃腸に異常がある際も口臭が出る原因となります。猫の「腎臓病」についてはこちらもご覧ください。

高齢猫に注意!慢性腎臓病について解説します。

関連記事

高齢猫に注意!慢性腎臓病について解説します。

食べ物由来・口渇

においが強いごはんを食べた後や、口が渇いている時も口臭を感じます。

猫の口臭の対処法は?

腎障害等の内臓の病気が原因の口臭は、治療を行うことで改善されるケースもあります。また、歯周病が原因で口臭が出ている場合には、歯石除去や抜歯が必要となります。歯の処置は全身麻酔をかけて行うため、そのリスクが上がるシニア期になる前に実施し、その後は歯みがきできれいな歯を保つようにしましょう。歯垢は臼歯と犬歯に付着しやすく、また歯ブラシでは磨きにくい場所でもあるため、意識して磨くことが大切です。

万が一、持病などの関係で麻酔がかけられない場合は、臭いの緩和を目的とした商品の使用をおすすめします。ただし、根本的な原因の解決にはなりませんので、歯周病になる前の歯みがきが重要です。

犬や猫の歯のクリーニングってどうやるの?その流れや重要性について解説します!

関連記事

犬や猫の歯のクリーニングってどうやるの?その流れや重要性について解説します!

犬や猫の歯はどうなっているの?正常な犬と猫の歯の構造について

関連記事

犬や猫の歯はどうなっているの?正常な犬と猫の歯の構造について

猫の口臭の予防方法は?

歯のお手入れ

歯周病の予防は毎日の歯みがきが重要となります。初めは上手にできず、歯みがきを諦めてしまう方もいると思います。しかし、諦めずにコツコツと取り組む事で病気の予防ができ、いつまでもきれいな歯でごはんを食べることができます。当院では定期的に歯みがき教室を開催しております。歯みがきのコツやデンタルグッズ、歯石除去などを詳しく解説しています。機会がありましたら是非ご参加ください!

定期健診

まずは定期的な身体検査時に獣医師に歯と口腔内のチェックをしてもらいましょう。症状が出ていなくても、気づかないうちに歯周病になっている可能性もあります。また、腎臓や肝臓など、内臓疾患も定期的な血液検査が早期発見につながります。

デンタルグッズ徹底解説!うちの犬、うちの猫に合うものを見つけよう!

関連記事

デンタルグッズ徹底解説!うちの犬、うちの猫に合うものを見つけよう!

犬や猫だって歯が命!歯みがきマスターへの道

関連記事

犬や猫だって歯が命!歯みがきマスターへの道

まとめ|猫の口が臭いと感じたら?

お口の健康は身体全体の健康にもつながりますので、定期的に「口臭チェック」をしてあげましょう。ただの「口臭」と軽視していると、病気が悪化してしまう可能性があります。少しでも口臭が気になった際は、長期にわたって様子を見ずに獣医師に相談しましょう。

また、「口臭は気にならないけど、正しくケアをしてあげたい」という方も、お気軽にスタッフまでお声がけください。

記事一覧に戻る