【動物病院が教える】犬のダイエット方法は?肥満による影響と対策を解説します!
この記事の内容
「あれ?ちょっと肉付きが良くなったかもしれない…」「体重が増えたかも?」と思ったことはありませんか?
今回は肥満に関するお話とダイエット方法を解説します!

大森(愛玩動物看護師)
日々育児と仕事を両立するため健康管理に気を付けている。趣味はサイクリングや登山と休日もアクティブに活動。「正確な仕事は美しい環境から」をモットーに院内の環境整備やマネジメントに関して精力的に動く日々。院内のムードメーカーとしていつもみんなの笑顔の中心にいる。
犬が肥満になるとどうなるの?
犬の肥満は人と同様に万病のもとです。
肥満の時に体にどのようなことが起こるのでしょうか?
- ①病気のリスクが上がる
- ・内臓脂肪で臓器が圧迫され、血流や代謝が妨げられることで心臓に負担がかかる
- ・代謝が悪くなることで、糖尿病や脂肪肝につながりやすい
- ・皮膚に皺ができたり、毛づくろいをしにくくなることで皮膚のコンディションが悪くなりやすい
- ・トイレにもあまり行かなくなり排尿トラブルを起こしやすくなる
- ②生活の質が低下する
- ・肘や膝の関節、腰に負担がかかる
- ・動くことが億劫になり、散歩や遊ぶ頻度が減ってより体重が増えやすくなる
- ・しこりに気づきにくい、超音波検査で臓器が見にくいなど、病気の早期発見がしにくくなる
- ・首周りの脂肪によって気管が圧迫され、呼吸がしにくくなる
犬の体重測定の方法と適正体重
体重測定方法
おうちでも定期的に体重を測ってみましょう。
2週間に1回の測定、少なくとも1か月に1回は測ることをお勧めします。
抱っこができる場合は、抱っこしたままご自身ごと体重計に乗り、その後自身の体重を差し引くと犬の体重が分かります。
抱っこができない場合には病院で測ってもらいましょう。当院では体重測定のみでもご来院いただいて差し支えありません。子犬の時期は特に、病院に慣れる意味も込めて定期的に行くとよいでしょう。当院では月に1度の定期健診をおすすめしています。体重測定とともに是非ご利用ください。
体重測定の結果をグラフ化すると体重の変動が一目でわかりやすく、ダイエットの意欲や継続の励みになるのでおすすめです。

適正体重とボディコンディションスコア
犬は犬種差だけでなく、同じ犬種でも個体差の大きい生き物です。
そのため適正体重は一概に「この犬種なら○kg」という決まりはなく、ボディコンディションスコア(BCS)の4~5が適正な体格といわれています。
BCSは専用の表を用いて、今現在どれくらいの体型に当たるかを評価することができます。
年齢や骨格、運動量を考慮してその子に合わせた適正体重を知ることが大切です。
ご自宅でなかなか判断できない、という時は病院スタッフと一緒に評価してみましょう!

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犬の一日に必要なカロリーと計算方法
犬は犬種や年齢、生活スタイルによって1日に必要とするカロリーが異なります。
必要なカロリーの計算方法
目標とする体重(理想体重)を基準にカロリー計算を行います。さっそく今現在の必要なカロリーを計算してみましょう!
まずは生きていくうえで最低限の1日の基礎となる代謝量(安静時エネルギー要求量:RER)を算出します。
- ①√ルート計算のできる電卓を用意する
- ②体重(kg)×体重(kg)×体重(kg)で出た数値に√(ルート)を2回かけて最後に×70
- ③この数値に年齢や運動量などを加味した係数をかけて、1日に必要とするカロリー(1日エネルギー要求量:DER)を算出する
ここで算出した数値がその子にとって1日に必要なカロリー量です。
朝昼夜のごはんやおやつ、ハミガキガムなど一日にどれくらいの量を口にしていますか?おじいちゃんおばあちゃん、お子さんなどご家族がいる方は、それぞれが与えているおやつや人間のご飯のおすそ分けなどもまとめて書き出してみましょう。

一日のごはん量を計算する
先程算出した1日に必要なカロリーを基に、実際に与えるごはんの量を求めます。
フードのパッケージには必ず成分表示が記載されており、その中に100g当たりのカロリー量(kcal)が表示されています。
1日に必要なカロリー数(kcal)×100÷フードの100gあたりのカロリー(kcal)
これで1日に必要な給餌量(g)を導き出せます。
当院ホームページでは、こちらでカロリー計算を簡単に行うことができます。ぜひお役立てください。
犬のダイエット方法
ごはんやおやつの量を見直す
ごはんは1日何回与えていますか?おやつの量は決まっていますか?まずは食べているものを書き出してみましょう!
多くは1日2回もしくは1日1回かと思います。そしてその合間に袋に入っているおやつを与えたり人間のおかずのおすそ分けをしたり…一日に食べている量が分かりにくく、体重管理が難くなります。
特におやつは1日に必要なカロリーの10%にとどめましょう。
おやつは1回量が多いよりも回数が多いほうが、嬉しいことがたくさんあると思ってもらえます。なるべく小さくちぎったり、細かく砕いたりして少量を頻回に、もしくはトレーニングのご褒美として与えると満足感が得られやすくなります。
また、ごはんの回数はその子その子の消化能力や生活スタイルによって調整してあげましょう。内臓疾患のある子、幼齢や高齢の子に関しては消化能力が低いので一日に必要なごはん量を数回に分けて与えてみましょう。
食事をがつがつと一息に食べてしまう場合は食べにくい器の形状に替えてみるのよいとでしょう。

通常の食事でダイエットが難しい場合は獣医師が推奨するダイエット用のフードに切り替えることもお勧めです。カロリーの低いダイエット用のフードを与えることで通常のごはんよりかさが増えるので満足感が得られます。
運動量を見直す
体の大きさや犬種、年齢や体のコンディションに合わせて継続して行いましょう。
- 運動量の目安
- ・小型犬 1回20~30分を1日2回
- ・中型犬なら1回30分を1日2回
- ・大型犬なら1回1時間を1日2回
コリー種やテリア種など元来の運動量が多い犬種では普段の散歩に加え、ドッグランや足場の悪い砂浜や坂道などを利用して消費カロリーアップと足腰の筋力アップにもつながります。
毎日長距離の散歩に行くのはなかなか難しい方も多いかと思いますが、可能な範囲で継続して行うことは運動不足解消や基礎代謝の上昇、さらにはコミュニケーションの充実にもつながります。シニアの子や足腰が弱い子は無理のない範囲で運動しましょう。
夏場の散歩は熱中症の危険があるので散歩途中で水分補給をすることと、地面の温度が十分に冷めた時間に行きましょう。
また冬場は寒さで関節が硬くなりがちなので、けが防止のためにマッサージやストレッチを行ってから行きましょう。
円柱のペットボトルに5mm~1cm程度の穴をあけおやつやドライフードを入れて、遊びながら転がすと1粒ずつでるようなしくみのおもちゃを作り、そのおもちゃでフードをあげることもお勧めです。

一緒に運動をしたり、遊ぶことでお互いストレス解消につながったり信頼関係が深まります。また散歩を継続することでご自身の運動不足解消にもつながるかもしれませんね。
まとめ|犬の肥満とダイエット
急激なダイエットは禁物です。過剰なダイエットも筋肉量が少なくなったり疲れやすくなったりすることがあるので注意が必要です。
1か月に体重の5%程度の減量を目標にすると体に負担なくすすめることができます。
当院ではダイエットについての相談も承っておりますのでお気軽にご相談ください。ダイエット用の体重記録はこちらよりダウンロードしてお使いいただくことができます。
家族であるペットの健康を考え、無理なく楽しく長続きが出来るように体重管理をしていきましょう!