【動物病院が教える】犬のお留守番が心配…。楽しく安全に過ごすためのコツ
この記事の内容
仕事や買い物などで、愛犬にお留守番をお願いする場面は少なくありません。 「吠えていないかな?」

藤咲(愛玩動物看護師)
当院の看護主任として日々奮闘中。責任感が強く真面目な性格と自負しており、ご家族からも頼られることが多い。小学校などで子供たちと犬との触れ合いの場を設ける動物介在教育にも力を入れており、休日には愛犬とともに参加している。ご家族やペットのお名前を覚えるのが得意で、スタッフからも「人間カルテ」と言われる記憶力が自慢。
「トイレ失敗していないかな?」
「いたずらや誤食をしていないかな?」
外出中もつい心配になってしまうご家族は多いのではないでしょうか。
犬にとってお留守番は、家族がいない“いつもと少し違う時間”です。特に子犬や慣れていない子は、不安やストレスを感じやすいことがあります。
しかし、お留守番は練習や環境づくりによって、安心して過ごせる時間に近づけることができます。
今回は、犬のお留守番でよくあるお悩みや、おすすめの練習方法、安全な環境づくり、おすすめの暇つぶしアイテムについてご紹介します。 
犬のお留守番でよくあるお悩み
犬のお留守番では、吠える、トイレの失敗、いたずら、誤食など、さまざまなお悩みがみられます。困った行動のように見えても、不安や退屈、環境の変化が原因になっていることがあります。まずは行動だけを見るのではなく、その子がどう感じているのかを考えてあげることが大切です。
吠え続けてしまう
家族がいなくなる不安から、お留守番中に吠え続けてしまう子もいます。 特に、以下のような外出前の行動が不安のサインになることがあります。
- ・「いってきます」と声をかける
- ・上着を着る
- ・カギを持つ
外出時は必要以上に盛り上げず、普段通りに出入りすることを意識しましょう。 また、退屈から吠えている場合もあるため、お留守番用のおもちゃを活用する方法もおすすめです。
トイレの失敗をしてしまう
不安や興奮から、普段はできている子でも失敗してしまうことがあります。 帰宅後に叱ってしまうと、「今怒られている理由」が犬には伝わらず、さらに不安を強めてしまうことがあります。 失敗しても静かに片付け、落ち着いてから接してあげましょう。 もしもトイレの失敗が目立ってしまう場合は、対策例として必要に応じてマナーウェアを活用する方法もおすすめです。
いたずら・誤食が心配
お留守番中の誤食は、動物病院でも相談の多いトラブルです。 退屈しのぎや不安から、普段は触らないものを口にしてしまうことがあります。
- 【注意したいもの】
- ・ティッシュ
- ・ビニール類
- ・電気コード
- ・小さなおもちゃ
- ・食べ物や薬
誤食は処置や手術が必要になることもあるため、安全対策はとても重要です。
犬は何時間お留守番できる?
「犬は何時間くらいお留守番できる?」という質問はよくいただきます。
- 【目安】
- ・子犬:短時間から練習
- ・成犬:6〜8時間程度
- ・シニア犬:体調や排泄状況に合わせる
- ※あくまでも目安です
大切なのは時間そのものではなく、「落ち着いて過ごせているか」を見ることです。
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犬が安心して過ごせるお留守番環境を整えよう
安全にお留守番をするためには、その子の性格や生活スタイルに合った環境づくりが大切です。
ケージやクレートに慣れておく
普段からケージやクレートの中で休む習慣があると、お留守番中も安心して過ごしやすくなります。 また、通院・災害時避難・ペットホテル利用などにも役立ちます。 お留守番の時だけ使うのではなく、「いつもの場所」にしておくことがおすすめです。
室温・湿度と安全対策を確認する
犬が快適に過ごせる環境づくりも重要です。
- 【目安】
- ・温度:20〜28℃
- ・湿度:50〜60%
- ※犬種、年齢、基礎疾患によって異なります
エアコン設定温度だけで判断せず、温湿度計で確認しましょう。 また、届く位置に物を置かない、入れる部屋を制限する、ケージ利用を検討するなども事故予防につながります。 
犬のお留守番におすすめの暇つぶしアイテム
退屈対策として、おもちゃや知育玩具を活用するのもおすすめです。
コング(知育玩具)
コングは、犬のお留守番アイテムとしてよく使われる知育玩具です。 中におやつやフードを入れることができ、転がしたり噛んだりしながら遊べます。 「どうしたら食べられるかな?」と考えながら遊べるため、退屈対策にもなります。 おやつがすぐ出てきてしまうときは、ふやかしたフードをコングの形に沿って塗り付け、凍らせる方法もおすすめです。 関連記事 おもちゃを使って楽しく学ぼう!犬や猫のしつけに適したおもちゃ「知育玩具」を紹介します。
詳しくはコチラをご覧ください。
デンタルボーン
噛むことで歯に付いた歯垢を少なくするデンタルケア製品のひとつです。 お肉やフルーツのフレーバーが付いているものも販売されています。 噛むことはストレス軽減にも繋がることがありますが、極度に硬いものを長時間与えることは控えましょう。 鹿の骨などの硬すぎるものを長時間噛むと、歯が折れる(歯折)リスクがあります。歯折が原因で血管や神経が通っている組織が出てしまうと、痛みや感染を引き起こします。歯の状態によっては、おもちゃでも歯折を起こすことがあるので注意が必要です。 
ロープ・ぬいぐるみ
ロープやぬいぐるみなど、少しやわらかい素材が好きな子もいます。 種類や形もたくさんあり、選ぶのも楽しくなりますね。 中の綿などを食べてしまわないように、犬猫用のおもちゃを選択しましょう。 年齢、体格、性格に合ったおもちゃを選択し、誤食やケガに注意しましょう。 お悩みの際はスタッフにご相談ください。 
まとめ|犬のお留守番はその子に合う方法を見つけることが大切
犬のお留守番のコツは以下の3つです
- ・短時間から少しずつ練習する
- ・安全な環境を整える
- ・暇つぶしアイテムを活用する
ただ、お留守番ができることはとても大切ですが、すべての犬が最初から上手にできるわけではありません。大切なのは、「できる・できない」ではなく、その子とご家族に合った方法を見つけることです。お留守番の練習中は、ご近所の方へご迷惑をおかけしてしまうこともあるかもしれません。 そんな時は、一人で悩まず、動物病院、ペットホテル、ドッグトレーナーへ相談することも選択肢のひとつです。お気軽にご相談ください。 お留守番の方法に「絶対の正解」はありません。 その子の性格や生活スタイルに合わせながら、ご家族も犬も安心して過ごせる方法を少しずつ見つけていきましょう。人も動物も、無理なく楽しく過ごせる毎日を目指して、一緒にチャレンジしていきましょう。